私について

幼い頃から裁縫が好きで、学生時代に祖母と暮らしたことで洋服作りに夢中になりました。

社会人として働きながらプリザーブドフラワーに出会い、その魅力に惹かれて教室を開いたりショップを運営したりしていました。

ポーセリンアートとフラワーアレンジメントの融合作品を作る中で、タイルに絵を描いて額装するスタイルを発見し、今はこのタイルアートに夢中です。

制作だけでなく生き方の指針としているのは「すべては相対的で絶対的」という考え方です。

「正しいか間違っているか」「優れているか劣っているか」「ポジティブかネガティブか」といった概念は実は存在しないのだと気づいたとき、自己憐憫から解放され、生きることが楽になりました。

自分が感じることをすべて受け入れることで、「感情は世界への反応であり、それぞれの人が独自の感情を通して世界を認識し生きている」と信じるようになりました。

感情は誰もが持つ絶対的な世界だと思っています。

この考え方は「私が間違っていて他人が正しい」と思って育った私が、生きやすくするために学び取り入れたものです。違うことを楽しみ、その違いを表現する手段として作品を作ってきたのだと思います。

Motoko Otsuka

制作工程について

1. 真白な白磁に最初にする作業は

① 線描き(細かな輪郭)←ゆるやかな時間の流れのあるデザインのときに

② ステンシルで模様を入れる(単純な輪郭) 動きの一瞬を捉えたデザインのときに

2. 焼成

最初は高温で焼く。(絵の具によって、さらに色によって適した温度があるので高温の絵の具から描き始める)

800℃を20分ほどキープ。4時間くらいかけて上げていく、完全に冷めるまで蜜は開けない

3. 色を入れていく→焼くを数回繰り返す

800°C, 780° 760°C

とだんだん温度を下げてく

4. 金彩やガラス質の素材レリーフで装飾する

金は高温で焼くものと低温で焼くものがあるので、絵の具で描いて焼成した上に描くときは低温のもので、白磁に直に描くときは高温のもので3の段階で描くこともある。

ガラス質の素材とは主にガラスビーズ、ミルフィオリで、水溶性の絵の具を少し塗った上に置いて乾燥させることで固定してから焼く。高い温度で焼くと溶けて広がってしまうので試しながら。メーカーなどによってその性質が異なるのでちょうど溶け具合と安定して接着する温度を探す。

レリーフは盛り上げるように専用の絵の具を塗って焼く装飾方法で、作品に立体感を与える効果がある。練り具合によって盛る高さ(厚み)を変えることができるが、ベースの釉薬ごと剥離することもあるので試しながら丁度よい濃度を探しながらの作業になる。粘度を高くすると盛りも厚くできるが、はがれやすくもなる。

素材と道具について

タイル

磁器質タイルを使用

タイルに施された釉薬に絵の具をのせて焼きつけることで釉薬に融け込み艶やかな色が出る。

絵の具

磁器用の絵の具で主に820℃から760℃で焼くことで発色、定着する。

色によって適した焼成温度が異なり、成分中の鉱物の種類によっては混色できない相性もあるので塗る順序にも注意が必要。

絵の具は粉状なので、オイルなどのメディウムで溶いて使うが、筆をつかうのか、スポンジを使うのかペン先を使うのかの技法により適したメディウムを選ぶ必要がある。

乾きやすいメディウム、乾きづらいメディウムもあり、それぞれに適した使用箇所が、目的を選ぶ。

乾きやすいメディウムは、多色で細かく描け、焼成回数を減らせる。

乾きにくいメディウムは広範囲に単色で彩色したい時、パディングで均一に塗りたい時に作業しやすい。

ガラス質を多く含んだ絵の具は透明感があり、厚塗りもしやすいので平面にわずかな立体感と艶のある質感を与えられるので装飾としても利用している。